3月27日のTBSのNスタを見ていた。
お天気コーナーで森田正光という気象予報士が、とても非科学的な発言をしたのであきれてしまった。

今日(27日)は8.3℃、明日(28日)の気温の予想が16℃となっているとき、の彼の発言。
「明日は今日のほぼ倍の温度ですね」
 気象予報士のお天気キャスターがこんな非科学的なことを発言して良いのだろうか?

摂氏の温度は割り算できない 。
摂氏の温度が水の融点を0℃、沸点を100℃として決められた 温度だから、
どうしても割り算したければあまり一般的ではないが、絶対温度で比率を計算する。

絶対温度で摂氏8.3度は273.45+8.3で281.15度。16℃は287.15度
この絶対温度はケルビンといい単位を大文字Kで表示する。
比率は287.15/281.45=1.02が正しい。

しかしこれも対カノン度が1.02ん倍になるわけではないので、一般的には温度の比較は引き算でやるべきで比率で計算するべきものではないのだ。

少しでも科学に携わった気象予報士が摂氏温度と摂氏温度で比率を語るのは、あまりにお粗末。
気象予報士ってこんな程度なのだろうか?
テレビを見ていた子供が音頭を比率で語るようになったらどうするのか?

そう思ってウィキを見たら、こんなエピソードが紹介されていた。
 「天気予報の森田」でメディアにプロとして露出していたにも関わらず、1993年に新設された気象予報士の第1回試験(1994年8月)には不合格となっている(1995年2月の第2回試験で合格)。
と書いてあった。


なるほど、ここで納得した。 
この人、今日マイナス1℃で明日マイナス2℃なら明日は今日の倍の温度ですと言いそうだ。
森田正光