文化庁の「国語に関する世論調査」のH27年度版が発表されて、ら抜き言葉がどうしたとか、慣用句がどうしたとか、ニュースは流れたが、「上を下への大騒ぎ」にはならないものの、ソコソコの話題となっていた。
ら抜き言葉は、太宰や川端の小説にもこんなに出てくると、新聞には書いてあった。

出来ればネット用語をどのくらい知っているかなんて調査をしてほしかった。
OKがおKとかアップがウプとかうPなんてことはかいてあったが、ツベとかメンヘラとかググルなんて言葉はどこまで普及しているのか気になった。

昨年までシステム関連の仕事をしていたのに、ネット用語はともかく、2ちゃんねる用語にはまるで疎いミキパパで、ツベさえ知らず、世間知らずを笑われていた。しかし2ちゃんねる用語はネットをしない人はほとんど知らないのではないだろうか?

ふと、8月末にアップした裏も表もある話を思い出した。
正しい日本語では、トイレットペーパー海苔の裏表はどちらなのかと気になった。
そんなことを考えていた時に、マルーン5のアダムの歌声が流れた。

綺麗なファルセット(裏声)。この歌手は ファルセットの名手だ。
普通の音域の声は、なぜ表声と言わないのだろう?

昔歌唱力を審査する日本の番組があり、そこから八代あきさんや、五木ひろしさんが勝ち抜いてデビューしたのだが、その頃審査員は裏声を使う出場者に厳しく「裏声を使う人で成功した歌手はいない」と戒めていた。
昔日本は、裏声は歌の時厳禁だったのだろう。

今は洋楽も邦楽も裏声は当たり前。
ファルセットでググルと、ファルセットの歌唱法のサイトがたくさん出てくる。

表があるから裏もある。裏声があるから普通の声が生きる。
裏声の歌声、嫌いではない 
ファルセット