連日メダルラッシュのオリンピック。
NHKと読売新聞は(他のニュースや新聞の類は見る機会がないからわからない) 大はしゃぎしている。

そりゃぁ、世界の憎まれ者の中国には勝ってほしくないし、アメリカだってTPPの約束を反故にしそうだから、クリントンもトランプも議会も信用できない。それでも日本の選手が勝つというのは、なんとなく嬉しいことではある。
自分の県の高校が甲子園で勝つのとどちらが嬉しいかと聞かれたら、いちおう両方同じくらいと答えるだろう。

その大はしゃぎの中で、読売新聞の見出しは「柔道王国 再び・・・」
これが一面のトップ記事で見出しが柔道王国。
読売新聞は、連日一面トップがオリンピックの話題で、体操の内村がとか団体がとか水泳個人メドレーでとかで占められている。興味の薄い私には、読売新聞はスポーツ新聞になったのかと思えた。

そして14日の一面トップが柔道王国だ。

日本はいつから王国になったのか?

天皇制だから強いて言えば柔道皇国だろうが、天皇は象徴だから皇国でもない。
日本は民主主義の国だと、小学校時代から教わってきた。
さらに言えば日本の柔道人口って、17万人くらい(全日本柔道連盟では15万5千人)で、フランスの56万人とかドイツの18万人より少ないのだ。

オリンピック競技の日本の競技人口を並べてみる。

第1位 サッカー     888,916人(日本サッカー協会)
第2位 バスケットボール  616,839人(日本バスケットボール協会)
第3位 バレーボール   429,830人(日本バレーボール協会)
第4位 卓球       300,096人(日本卓球協会) 
第5位 陸上競技     261,265人(日本陸上競技連盟) 
第6位 バドミントン    240,613人(日本バドミントン協会)
第7位 柔道       155,019人(全日本柔道連盟)
第8位 水泳       120,177人(日本水泳連盟)
第9位 ハンドボール    83,295人(日本ハンドボール協会)
第10位 体操        31,513人(日本体操協会)

千人以下の単位まで数字を発表しているので信憑性がありそうで、
ちょっと疑わしいが協会の発表数字が上記だ。 

体操王国とはだれも言わない。
なのに柔道王国。

盛んとは言えない競技で、王国ではない国の ことを一面トップで柔道王国と伝える大新聞。

これはある意味誤報だと、私は思うのだ。