今日はひな祭り。桃の節句は五節句の2番目の節句だ。

お内裏様とお雛様、二人並んですまし顔

お内裏様とお雛様という表現はおかしな表現で、お内裏様は男女両方を意味するし、お雛様はひな人形全体のことだと、何かで読んだが、子供のころ聴いたたこの歌のせいで、私の頭の中では、 男性がお内裏様で女性がお雛様のままだ。
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ひな祭りで、「鄙には稀な・・・」という言葉を思い出した。鄙は田舎のことで、田舎には珍しい・・・という意味だろう。後ろには「美女」、とか「素敵なお店」とか、そんな言葉が続く。

ずいぶんと田舎をバカにした言葉だと思うが、よく考えると変な言葉だ。

鄙には稀な美女というのは、結局その女性は美女なのか?並みの容貌なのか?はっきりしない。
田舎では珍しいほど美しい女性だが、都会なら普通に、その辺を歩いている女性という意味だにとれるのだ。
これでは、あまり褒めていない。 

また統計的に考えると、鄙には稀な美女は、都会でも美女だと思えてならない。
仮に田舎の人口密度が都会の30%くらいだとしても、そこそこの人口はあるわけで、そんな中で「おっ!?」と思うほどの美女なら、都会にきても美女だと思うのだ。

もっとも都会では人口が多いから人ごみに紛れて目立たないということがあるかもしれない。
人里離れた山奥で、美女と出会ったとき、「鄙には稀な美女」というフレーズが浮かんでも、美女である限り、
都会でもまれな美女に違いない。

私なら、言い方をこう変える。

「都会でも、めったにいない美女」
(都会の部分は、芸能界とか、パリとかいろいろ変化させればよい)

こんな美女と、出会ってみたいが、 めったにいない美女という定義は、出会った瞬間に定義が怪しくなる。

言葉は難しい。