いよいよ今日で2月も終わり。
たくさん雪が降ってこまった2月だったが、個人的には最後に少しだけいいことがあった。

ある2月の仕事中のこと。
左足の靴底に違和感があった。脱いでみると、靴下の底に穴があいていた。

「どうして靴下は左右同じ時間はいているのに、片方だけ穴があくんだろう?」
日頃思っている疑問を、つぶやくと、ある社員が、
「左右のバランスがとれてないんですよ」
などと、しったかぶりして言ってきた。

実はこの答えは間違い。パンストのように常に左は左足に、右は右足にはいているなら、
その理屈はなりたつ。
しかし靴下は、左右が決まっていない。手袋ではないから、左右どちらに履いても良いので、
長く使うとき、自然と左右はほぼ同じくらいのバランスになっているはずだ。

さて穴のあいた靴下を、繕って履くのが理想のエコだろうが、あいにく私は太っ腹。
片方の穴で、両方捨ててやると、ひそかに決意した。
無事な右の靴下にはかわいそうだが、私はそれほど倹約はしない。

そんなことを思っていたら30分ほどして、右足の裏に違和感が。
くつを脱ぐと、なんと右足にも穴が開いたのだ。
うーん右の靴下め、捨てられると知ってヤケになったか?

それでも、両方同じ日に穴があくなんてことは、いままで初めての経験でなんとなく嬉しくなった。
無事な方を捨てずに済むのはツイテル。
きっと今日はいい日に違いない。
そう思って嬉しくなったその日だった。
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